この本は旅とは何か、人生の目的とは何かを深く考えさせられる本です。この本の話の流れを大まかに記しますと、主人公であるラゴスがひたすら北から南へと旅をし、その旅の道中でさまざまなものに出会いながら、自分の人生の目的を突き詰めていくという物語です。したがって、主人公のラゴスは物語が進むにつれて、歳をとっていきます。青年から始まって最終的にはラゴスは70過ぎの老人になります。本を1ページめくる度にラゴスは年老いていくので、読んでいる自分自身も年老いていくような疑似体験を味わうことができます。また、ラゴスは知的好奇心が強い人物であり知識人なので、多くを学んでいきどんどん賢くなっていきます。そのため、まるで読んでいる自分まで賢くなっているような錯覚を起こします。特にラゴスが一日中、学問にふける生活を5年以上続けるという場面がより強いその錯覚を呼び起こします。意欲的にかつ貪欲に貪るように学び続けるそのラゴスの姿勢は読んでいて高揚します。学び続ける意義を再確認したい人に是非おすすめな一冊です。